脱皮の理由
ザリガニは蟹と同様に、硬い外骨格に包まれているので脱皮をして大きく成長していきます。脱皮の頻度は稚ザリが最も多く、成長するにつれて徐々に減少します。
脱皮の前兆は餌を食べなくなり甲羅(背中)が浮き、体と尾の間に隙間が出てきます。さらに体色も濃くなります。また体色の薄い個体や稚ザリは胸部に胃石が見えてきます。
また、体の成長とは別の理由でも脱皮をします。ザリガニが脱皮する理由は、基本的に④パターンあります。
- 体の成長の為に行う脱皮
- 体に異変(欠損や体の不調)が発生した時のリカバリー脱皮
- 水換え等環境が変化した時のリカバリー脱皮
- 繁殖フォームが切り替わる場合の脱皮
脱皮不全という言葉
SNS等でよくザリガニの死亡例で良く聞く言葉に脱皮不全というワードがあります。そしてその死亡の要因で聞くワードもいつも同じカルシウム不足(苦笑)
死亡すると言う事は「体に何らかの異常がある」から失敗するという事で、逆に言うと「異常があるから脱皮する」とも言えます。なので改善するには「なぜ脱皮したか?」をまず考えないといけません。
脱皮の要因を考えてから「脱皮不全」の理由を探さないといけません。
脱皮のしくみ
ザリガニは脱皮をする時、口や肛門から水を体内に取り入れて体を大きくさせます。
そして外骨格を浮かせて脱皮します。脱皮前の個体が摂餌行動をしない理由はここにあります。脱皮後のザリガニは、水風船のように大きくなっているだけで、内的成長はしていません。脱皮後はゆっくりと栄養のある餌をあたえて、内的成長をさせないといけません。連続で脱皮をして死亡する要因はこれが一番多いです。
脱皮ホルモンとは?
昆虫や甲殻類が脱皮する為には、脱皮ホルモン(エクジソン等)が必須です。
ザリガニの眼柄を切除すると脱皮を誘発する理由は「脱皮ホルモン」が理由ですが詳しくは後日記載します。
凄く長くなるので…詳しくは下記を参照してください…(苦笑)
簡単に説明すると、脱皮ホルモンは外部摂取でしか作れないので、餌の成分にも注意して飼育しないといけません。脱皮ホルモンはコレステロールから生合成されます。コレステロールの主成分であるたんぱく質や脂質の成分量は必ず認識しないといけません。
昔、車海老の養殖用「ゴールドプローン」がブリーダーに人気があった理由は餌の成分量でしたね。
一般的に、動物性の脂質をコレステロール、植物性の脂質をステロールといいます。植物由来のステロイド(植物性エクジソン)は消火管で体内でコレステロールに変換できますので、大豆やトウモロコシも改善策になると考えられます。
脱皮殻を食べさせないといけない?
一般的にザリガニの脱皮殻を食べさせないとカルシウム不足になると言われていますが、実はカルシウム不足にはなりません。
それは、ザリガニは脱皮が近づくと体内のカルシウムを血液に溶かして「胃石」を作り蓄えます。そして脱皮後に新しい殻(外骨格)に胃石からカルシウムを送り、硬化させるリサイクルシステムがありますので、カルシウム不足にはなりません。
まとめ
- 脱皮不全になる前に脱皮の兆候と理由を考える
- 連続脱皮は極力回避する
- 同じ配合飼料だけではなく成分を考える
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— ラマシーザリガニ ˚ʚ⸜(* ॑ ॑* )⸝ɞ˚ (@catemacoensis) 2024年11月12日
私はアルカリ信者なので飼育水は全てPH9がアベレージ…🤣
「数年程度の飼育」で病気や★にするキーパーのpostや「K飼育は流行らない」とかアンチのpostが流れてきたけど、流行り廃りで生き物を飼育している時点でレベルがわかってしまう…
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