近年、国内で流通しているウーパールーパーの多くが「弱体化」「粗悪個体」であるとのキーパーからの指摘があります。実は世界のウーパールーパーのキーパーからもそのような声がSNSで流れています。具体的には、以下の様な症状が挙げられます。
- 体色が薄く、成体の個体サイズが小さい
- 奇形や病気を持ってる個体が多い
- 繁殖率が低い
これらの原因として、以下の要因が考えられます。
近親交配の増加
ウーパールーパーは人気が高く輸入の禁止されているため、多くの繁殖者が同じ系統の個体を交配させている可能性があります。近親交配が進むと、遺伝的多様性が失われ、弱体化や奇形などの問題が生じやすくなります。
劣悪な飼育環境
ペットショップやホームセンターでは、ウーパールーパーを狭い水槽で劣悪な環境で飼育しているケースが多いです。このような環境では、ウーパールーパーは病気にかかりやすくなったり、成長不良になったりします。
昨日抜歯をしたので、仕事帰りに歯ブラシを購入する為にホームセンターへ…🪥
— ラマシーザリガニ (((( ꜆ -ࡇ-)꜆ (@catemacoensis) 2024年6月12日
ペットコーナーを覗いたら「衰弱したブラック」が2匹…💦
とりあえず個体2匹購入しすぐ「ウパ病棟」を立ち上げて「ゴールド顆粒」を投入…
(っ'-')╮=͟͟͞͞💊💊 ᓬ(•ᴗ•)ᕒ
ん?歯ブラシ買うの忘れてしまった…😱 pic.twitter.com/lo7BX4kDkj
遺伝子操作
海外では遺伝子操作された「GFPウーパールーパー」が存在している。これはウーパールーパーの色を変えたり、模様をつけたりするために遺伝子操作しています。しかし、遺伝子操作によって、思わぬ健康被害が生じる可能性もあります。
予防対策
ウーパールーパーの弱体化を防ぐためには、以下の様な対策が必要です。
繁殖者から直接購入する
信頼できる繁殖業者(ブリーダー)から購入すれば、近親交配や劣悪な飼育環境で飼育された個体を避けることができます。
適切な飼育環境を提供する
ウーパールーパーは広い水槽で清潔な水で飼育する必要があります。また水温や水質にも注意する必要があります。
遺伝子操作された個体を購入しない
遺伝子操作されている個体は健康被害などのリスクがあるため、購入しないことをおすすめします。
※日本ではカルタヘナ法により「遺伝子組換え個体」の承認事例は現在ありません。 遺伝子組み換えで、全身が蛍光色に光る生物を見かけたら、お住まいの区域の地方環境事務所にご連絡を…
まとめ
ウーパールーパーを飼育する前に、飼育方法について十分に勉強し、適切な環境を提供することが大切です。また、弱体化などの問題が生じている個体は購入しないようにしましょう。